気を付けたい話し方 5つのクセ

 話し方には人それぞれ特徴があります。もし相手を不快にさせている癖があるなら改善したいものです。癖になっていることは、自分で気づいていないものなので、よくある「5つのクセ」を意識して気をつけるようにしましょう。

語尾が伸びる

女子高生の話し方をたとえに出すことが多いですが、「〇〇でぇ~」「〇〇にぃ~」というように語尾を伸ばして話すクセです。
ビジネスシーンでは、頼りないとか幼いという印象を与えてしまいます。

「改善法」
語尾をしっかり区切ることを意識します。それだけで大きく印象が変わります。

早口になる

早口の原因のひとつに「間」が取れていないことがあげられます。
聞き手を意識していないと「間」を作ることができず、一方通行の話し方という印象を持たれてしまいます。

「改善法」
相手をよく意識して話しましょう。例えば「こんにちは」とあいさつをした後には、相手からのあいさつがあるものです。同様に、話の途中でも、相手が話せるように間を取ることが大切です。

前置きが長い

本題に入るまでが長くなりすぎるクセです。聞き手は「何が言いたいのだろう」とイライラします。話が回りくどい人も同じような原因です。

「改善法」
伝えるポイントを整理しましょう。相手にとっては何が大切なことかが分からなくなります。

句点「。」が少ない

わかりやすい文章は、短いセンテンスで句点が打たれているものです。
話す時も同じ。句点「、」で文をつなげすぎると、何を言いたいのか伝わりづらくなります。

「改善法」
意識して短い文で「。」をつけて切るようにしましょう。その後に接続詞でつなげたほうが聞きやすくなります。
             例:~しましたが、~ ⇒ ~しました。でも~

話半分に聞く

相手がまだ話している途中で、「あーそういうことね」などと軽く返事をしてしまうクセです。
相手からすると「話を聞いてくれていない」という印象を持ってしまいます。

「改善法」
「それは~ってことですよね」といった言葉は、相手が話をまとめてからにします。
上司が部下の話を聞くときなどに多いので注意しましょう。

上手な話し方を実現するための声と表情
上手な話し方を実現するためには、言葉以外も大切です。

声のトーン

楽しい話をするときは声が高くなります。逆に暗い話をするときは声のトーンが落ちるものです。話題に合わせた声のトーンを心がけることも大切です。

口調

例えば、部下を叱るとき、褒めるとき、冗談を言うときと、すべて同じ口調では、気持ちが伝わりません。話題にあった口調で話すように心がけましょう。

視線

「目は口ほどにものを言う」ということわざがあるように、目は思いを伝える手段として有効です。「目を伏せない」「目を細めない」「じっと見つめすぎない」ことがコツです。
 ●目を伏せる・・・自信がないように見え、話に説得力がなくなる。
 ●目を細める・・・睨みつけるような、また何かたくらみがあるような印象を与える。
 ●見つめすぎる・・あまりに凝視すると、緊張感を高め、対立した感覚になる。

顔の向き

真剣に話をしているようでも、顔がそっぽを向いていたら熱心さは伝わりません。相手の顔に自分の顔を向けて話ししましょう。

※「TKCビジネスワンポイントニュース」2013-6月号付録資料より転載